今日は諏訪大社で行われるお祭りのひとつ、御頭祭の日です。
諏訪大社は6年(数え7年)に一度行われる『御柱祭』が有名ですが、
このお祭りは非常に奇妙で、重要なお祭りではないかと思われます。
この祭りでは、神道では珍しい動物犠牲の儀式が行われていました。
現在でも鹿や猪の剥製を祭壇に飾られます。
以前は鹿の頭が75頭並べられ、1.5メートルほどの柱に
紅の着物を着せた子供が縄で縛られます。
神官長が藤刀で子供に切りかかったところで使者が現れて
その子供は解き放たれる。
子供の代わりに75頭の鹿が神に捧げられると言う流れだそうです。
実はこの神事、『旧約聖書・創世記』のエピソードにとても似ています。
イスラエル人の父祖であるアブラハムは神に試練を与えられます。
「あなたの愛しているひとり子のイサクを連れてモリヤの山へ行きなさい」
「わたしのがあなたに示すひとつの山の上で全焼のいけにえとして、
お前のイサクを私に捧げなさい」
アブラハムの信仰が本物であるならば大切な息子を殺せと神が言います。
アブラハムは迷いながらもイサクを縛り小刀を息子に落とそうとした瞬間、
神の使いが現れアブラハムの手を止める。
この時にイサクの命は救われ、代わりに雄羊が生贄となります。
非常に似ているエピソードですが、
面白いのが諏訪大社が面している山は『守屋山(モリヤ山)』と言ったり、
御頭祭の祭主は代々『守矢家(モリヤ家)』が行っていると言う。
御頭祭は『ミサクチ神』のお祭りとされていますが、
これは出所が分からない正体不明の神様で、
一説によると『イサク』が訛ったものではないかとも言われています。
謎が多いお祭りです。
諏訪は凄く良い所なので行きたいですが、
次回は御柱祭、御頭祭を狙って行きたいと思います。
串田
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